抗コリン薬

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●参考文献:登録なし   ●関連文書:登録なし

 

下記はクスリ早見帖副読本 医師が教える市販薬の選び方(PHP研究所)から。一部改変。

 

 コリンとはアセチルコリンという物質のことですが、主に副交感神経に作用する物質です。そのコリンに抗う薬物を抗コリン薬と呼び、主に副交感神経を抑制させることで、一部の症状を抑えることができるため、医薬品として使われています。

 ベラドンナ総アルカロイドヨウ化イソプロパミドの2種類の抗コリン薬は、市販薬では鼻水を抑える目的で使われていますが、どちらも医療用医薬品では使われていません。ブチルコスコポラミン臭化物は、子宮・腸管の過度な収縮をおさえる目的で、エヌセイドとの合剤として、生理痛専用の市販薬として使われています。

 抗コリン薬は副交感神経を抑制することにより作用しますので、副交感神経を抑制することで生じる副作用に注意が必要です。副作用については、自律神経(交感神経・副交感神経)の「副交感神経を抑制する成分」を参考にしてください。